今週のお題「名作」
「名作」と聞いて、たくさん思いつくジャンルはありましたが、ベートーヴェンのピアノソナタ悲愴第三楽章について書きたいと思います。
三大ピアノソナタの1曲、悲愴の第三楽章と出会ったのは小5.6の頃でした。
部活や勉強、ピアノで比べられる、比べてしまう時期に、悲愴の、暗さの中にある力強さに惹かれたのを覚えています。
きっとベートーヴェンも他人からの目に苦しんだんだ、それでも自分を強くもっていたんだ、と大した知識もなく何となく自分と重ねた記憶があります。
この曲のように強くありたい、強くあろうと思う強さのせいか、何度弾いても練習しても、満足いく演奏にはなりませんでした。上手く弾けない曲は嫌いになりがちな性格ですが、この曲は嫌いになることなく現在まできています。きっと大半のことは、人並みにできるようになるまでに苦労した自分の人生を象徴しているからかもなと思います。
誰かが弾いているのを聴くと自分の学生時代、ピアノに勉強にがむしゃらに取り組んでいた記憶が蘇り、なんともいえない気持ちになります。
それでも、またいつか満足のいく演奏をしたいと決意を新たにしています。